前回の記事からわかる通り晴れて私もキャンパーになったといっても過言ではないであろう。というわけで前回の反省点として夜が寒すぎたという欠点を克服すべく、私たちはジャングルの奥地へと進んだ。まず第一に上着だ。焚き火に当たっているときは暖かいといっても火が弱くなれば寒いし、上着はぜひとも着たいところである。前回は燃えるかもと思ってきていなかったが、あとで調べてみるとめっちゃ燃えるらしい。あぶねえ、ナイス俺。
というわけでいろいろネットで探してみるとコットンポンチョなるものがあるらしい。名前がいかにもあほらしいがジャンバーの上からでもはおれるし、かさばらないのが魅力的だ。もっとも大きな点はその値段だ。ほかの焚き火用の上着だったりはどれも1万円を大きく超えており、高いので5万円ほどのものがあった。
はっきり言おう。無理だ。なめるな。学生の財布を。こちとらお財布ダイエットしたばかりなのだ。今月自由に使える所持金は5000円程度である。しかし神はいた。迷える子羊を救済せんとばかりに神がその右手を私に差し出してきたのだ。コットンポンチョ。税込み2900円。神か。いや神である。オンラインショップでは買えないというので在庫確認をして最寄りのワークマンまでちゃりを飛ばす。イヤホンからは3限の授業が流れている。オンライン最高。200分の1の確率で教授にあてられないことを祈りながらワークマンの中へと入っていく。生まれてこの方ワークマンに入ったことがなかった私だが、何となく作業着的な部類のものを売っていることだけは知っていた。なるほどこれはすごい、何がすごいって服が全体的に安い。セールをやっていたのもあるのだろう。2900円でジャンバーが買えてしまうし、1900円でまともな長袖の服が選び放題だ。案の定セールの罠にはまった俺は1万円ほどの買い物をシテシマッタ。どのみち冬服は買わねばならなかったし、いい機会ではあったが。バイトを増やさねばなるまいな。
そんなことはさておき、ゼミ選考の課題をそっちのけにこんなものを書いているのにはしっかりとした理由がある。未来の俺が服選びを間違わないように忠告文をここに残す。
未来の俺よ。元気にしているか。今の俺が服選びで悩んでいるようにきっと今お前も同じことで悩んでいることだろうと思う。お前は学習しないからだ。サボテンはIQ2というがそれよりは賢くなっていることを切に願う。ちなみに今の私はサボテンのほうが賢いとよく言われるのでサボテンよりは賢いといわれるように努力している最中だ。本題を言おう。ここでは絶対に買うべきでない服三選を発表する。これらは絶対に避けろ。お前は着ないぞ。
第三位ポリエステルのズボン。これは最悪だ。ワークマンから帰ってきて速攻でタグ切って速攻で押し入れの中にしまった一品だ。確かに肌触りは悪くない。だが最悪なまでに汗を吸わない。お前の大嫌いなべとべと感満載だ。あとMサイズを買ったせいか動きずらい。試しに今押し入れの中から引っ張り出してきてみるといい。今日のことを思い出すだろう。そして同じような文をまた書くのだろう。懲りないやつだ。ばかめ。
第二位Mサイズのジャンバー。小さい。これに限る。2900円だからって浮かれすぎだ馬鹿。今度からはLサイズを買うといいだろう。
第一位おしゃれな薄着のは羽織もの。自分をよく見てみろ。全身スウェット男よ。おしゃれなどみじんも感じないその姿を。昔を思い出せ、制服と私服、どっちがまし?と聞いて全員から制服といわれたあの日を。下北沢で頼むから隣を歩かないでくれと言われたあの日を。お前はおしゃれができない。肝に銘じておけ。
殿堂入り。アニメシャツ。わかる。いいよねアニメ服。でもどうやら世間一般ではあまり、いやだいぶ受けがよろしくないらしい。お前が何歳になっているかわからないが大学にパーカーの下にアニメシャツを着ていく時代はとうに終わったのだ。どうか成長していることを願う。せめて部屋の中だけにしようね、俺からの頼みだ。どうか来てくれ。そんな俺はそうなのかって?今さっきアンダーテールのサンズのTシャツをぽちったばかりだ。届くのが楽しみで仕方ない。
まあどんな服を着るのも自由だが、楽しくやれているのが一番だ。
楽しい道を一番に選べ。それが一番お前の人生を楽しくする。そうだろ?