sa-montorautoのブログ

大学生による暇つぶしブログ

普通サイズって必要なんだと気づいた話。

 昔から疑問だったことがある。それは普通サイズの存在についてだ。自販機で150円で変えるあのサイズと120円でほぼ半分の同じサイズが共存している意味が理解できなかった。これについては今でも理解できないが。

 昔から思っていたのだ。RサイズとLサイズがあったらLサイズのほうがお得だしなぜRサイズが存在するのか。大盛と普通盛があったら確実に大盛を選んでいた。過去の自分はきっとお金がない人が普通盛を食べているのだと。

 しかし近年身も心も衰えを感じる20代に差し掛かったこのころ。行きつけだったラーメン屋に久しぶりにいき大盛を頼んだ時に感じた。

 あれ、これ食いきれないんじゃね?と。

 腹がもういいかなと思うぐらい食べた後ふと皿を見てみる。いや覗き込んだ。いる、奴がそこに。圧倒的存在感を放つチャーシューにおそらくはスープに隠れているであろうラスボスの麺。魔王との最終決戦を前に僧侶しか残っていないあの絶望感。しかしこれが現実。自称麺ヘラの名のもとに残すことだけは許されない。そこからは本当に地獄だった。スープには汗と涙が交わり、汗と涙の結晶を体内へと取り込んでいく。しかし時に味方が敵に寝返るシチュエーションも存在する。今まで食欲を手助けしてくれていたニンニクが裏切ったのだ。冒険途中から加わったニンニクはラスボス戦にて勇者を裏切り敵へと寝返ったのだ。ニンニクの豊潤な香りとそのきついパンチによって箸が進まなくなった。しかしそれらを一掃するように天の恵みである氷水を流し込みながら懸命に箸を進める。ゾンビ作戦である。死んでは天の恵みで蘇生、そしてまた死ぬのサイクルだ。戦うこと30分。見ごとラスボスを倒しエンドロールが流れる。なるほど、これが年を取るということかと理解するとともに普通サイズって需要あるんだなと学んだ。

 エンドロールが終わるとちょっとしたおまけがついていた。そこにはトイレに跪く勇者の姿が。かれは何を思い、何をなすのだろう。続編に期待あれ。