sa-montorautoのブログ

大学生による暇つぶしブログ

初めて床屋に行った話。

 そういえば最近おばあちゃんの家に遊びに行ったときに髪を切る話になったのでおじいちゃん行きつけの床屋に行ってきた。生まれてこのかた美容院と1000円カット、母親のバリカンしか経験のなかった俺はちょっとワクワクしてたんだ。赤と青のくるくる回るやつ。あの無限ループまじで不思議よなずっと見れちゃうのはなんでなのか。

 あとこれイメージなんだけど床屋って絶対おじいちゃんかおばあちゃんがやってるよね。俺の言ったとこもイメージ通りじいちゃんがやってたわけなんだが、もうねすっごおおい職人気質な人だった。癖しかない。俺の中の千鳥のノブがさけんどるって。美容院とか席座ったらどうしますかって聞かれると思うんだがここは違った。

床屋「これさ美容院で切ってるでしょ?」

俺「わかるんですか?」

床屋「あいつら切るの下手やもん」

もうね偏見がすっごい。ぜんぶの床屋がそんなわけないんだけど俺のいったとこはすっごかったど。そんなこんなで席につくとやばい事実に気が付いた。そう携帯を触れないのだ。布から手を出す穴が作られていない。服屋で話しかけられるのと美容院で話しかけられないよう細心の注意を払っているこの私だが先手を打たれた。やられた。しかもこのひと職人気質だから携帯触りたいなどと口が裂けても言えない。結局目をつぶることで会話の波をやり過ごす。余談だが鏡越しに目が合った時の気まずさいじょうじゃない?みんなあれどうしてんの?

 ところどころで飛んでくる会話のボールをカットしてファールボールにする作業をしていくうちに疑問がわいてくる。そういえばどのにも頭を洗う場所がない。美容院に行っている人の大半があのシャンプー目当てであろう。もちろん私もその一人である。1000円カットでもいいがシャンプーをしてもらいたいがために美容院に行っている。

 そんなことを考えているとふと床屋の動きが変わった。と同時に目の前の棚が変形しシャンプー台に変わった。すげええへんしんした!なるほどこれで椅子を回すのかと感心していると。

床屋「はいどうぞ。」

私「はい?」

床屋「頭突き出して」

…はい?まてまて結構距離あるぞこれ、本気で言ってる?もしかしてこれ椅子まわらないのか?なめてた、床屋。歴史といってしまえばそれまでだがここだけ時代違うってさすがに。頭をつきだす。当然顔は下向きだ。水責めの拷問されるときってこんな感じなんだろうなと考えながら頭を洗ってもらう。

 床屋で一番驚いたことは顔の毛をそってくれるサービスがあるということだ。おじいちゃんたちは顔沿ってもらうの気持ちよかっただろというがはっきり言って生きた心地がしなかった。知らない人がうなじや顔面を剃刀でなぞっていく瞬間は鳥肌ものである。

 これあるあるだと思うんだけど美容院もそうだし床屋もそうだが切った後にワックスでいい感じに仕上げるからそれっぽく見えるがワックスなんてつけないし次の日にはちょっと納得のいかない髪型になるよね。1か月ぐらいたつといい感じになってくるのもあるあるだと思う。

 なんかすごい経験だった。床屋。もう行かないけど。母親のバリカンが一番だわ。